看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
真に問われるべきもの 多様性を受け入れる「知性」が必要
第44回
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2021年4月1日号
新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいる。私は臨床に近いところにいるが、基本的に教育機関なので、まだ打っていない。周囲の反応は「どうしよう」「迷わず打つ」などさまざまである。しかし、メディアは、世の中の幸せなんかまったく望んでおらず、不幸なことや不安を煽るような話題が大好きなので、ワクチンの話はいいネタである。医薬経済社が毎日配信している『RISFAX』も「ワクチン+お金」の話題ばかりである。それはある意味仕方ない。「医薬経済社」なのだから。
それにしても「医薬経済」ってすごい言葉だ。医薬は国民の健康福祉に寄与する云々という美談ではなく、そこからダイレクトにお金の話に行くということを宣言しており、社長のセンスの良さには脱帽する。そんなところでお金よりも教育だの国民の意識の低さだの、メディア批判もするこの連載は一体...
新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいる。私は臨床に近いところにいるが、基本的に教育機関なので、まだ打っていない。周囲の反応は「どうしよう」「迷わず打つ」などさまざまである。しかし、メディアは、世の中の幸せなんかまったく望んでおらず、不幸なことや不安を煽るような話題が大好きなので、ワクチンの話はいいネタである。医薬経済社が毎日配信している『RISFAX』も「ワクチン+お金」の話題ばかりである。それはある意味仕方ない。「医薬経済社」なのだから。
それにしても「医薬経済」ってすごい言葉だ。医薬は国民の健康福祉に寄与する云々という美談ではなく、そこからダイレクトにお金の話に行くということを宣言しており、社長のセンスの良さには脱帽する。そんなところでお金よりも教育だの国民の意識の低さだの、メディア批判もするこの連載は一体何
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