医薬経済オンライン

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武田が見限った化合物の「運鈍根」

コーディアのATL治療剤、小野に導出で最大500億円

2021年4月15日号

 武田薬品から17年にスピンアウトして設立したがん領域に特化する創薬ベンチャー「コーディア・セラピューティクス」(神奈川県)が大型契約をまとめた。前臨床段階にあった成人白血病T細胞(ATL)治療剤「CTX177」について、20年12月、小野薬品に導出する契約を締結。一時金として8億円、開発・販売マイルストンで最大500億円を小野薬品から受け取ることになった。国内の創薬ベンチャーで、設立3年目でこれほどの大型契約を成功させた企業はあまりない。  ATLは、HTLV―1というウイルスによる感染が原因で、がん化した細胞が増殖する。日本では九州地方を中心に感染者が多く、キャリアは推計110万人、発症数は年間約700人。先進国で日本は患者数が比較的多いほうだが、発症しても治療法に乏しいため、2年以内にほとんど死亡してしまう希少疾病だ。今回、小野が最大500億円で合意したのも、...  武田薬品から17年にスピンアウトして設立したがん領域に特化する創薬ベンチャー「コーディア・セラピューティクス」(神奈川県)が大型契約をまとめた。前臨床段階にあった成人白血病T細胞(ATL)治療剤「CTX177」について、20年12月、小野薬品に導出する契約を締結。一時金として8億円、開発・販売マイルストンで最大500億円を小野薬品から受け取ることになった。国内の創薬ベンチャーで、設立3年目でこれほどの大型契約を成功させた企業はあまりない。  ATLは、HTLV―1というウイルスによる感染が原因で、がん化した細胞が増殖する。日本では九州地方を中心に感染者が多く、キャリアは推計110万人、発症数は年間約700人。先進国で日本は患者数が比較的多いほうだが、発症しても治療法に乏しいため、2年以内にほとんど死亡してしまう希少疾病だ。今回、小野が最大500億円で合意したのも、ATL

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