新型コロナが引き起こす「ヘルスケア改革」
トレンドは後遺症治療薬の開発競争と「新常態」医療の拡大
2021年4月15日号
先進国ではもはや周回遅れだが、日本でもようやく高齢者に対する新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。一方、東京都や大阪府、沖縄県などで新型コロナ対策である「まん延防止等重点措置」が実施された。以前の生活様式に戻ることを願っている国民も多いだろうが、収束する気配はまったく見えない。
新型コロナが世界的に広がり始めた20年1月以降、ヘルスケア産業にここまでスポットライトが当たったのは、第2次世界大戦後では初めてではないか。ワクチン開発競争、各国における医療提供体制のあり方、人命と経済対策とのバランスの取り方、そして遠隔医療の急成長に至るまで、過去のヘルスケア産業の概念が根底から覆されたといっても過言ではない。
では、新型コロナワクチンが普及し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がある程度抑えられたとき、ヘルスケ...
先進国ではもはや周回遅れだが、日本でもようやく高齢者に対する新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。一方、東京都や大阪府、沖縄県などで新型コロナ対策である「まん延防止等重点措置」が実施された。以前の生活様式に戻ることを願っている国民も多いだろうが、収束する気配はまったく見えない。
新型コロナが世界的に広がり始めた20年1月以降、ヘルスケア産業にここまでスポットライトが当たったのは、第2次世界大戦後では初めてではないか。ワクチン開発競争、各国における医療提供体制のあり方、人命と経済対策とのバランスの取り方、そして遠隔医療の急成長に至るまで、過去のヘルスケア産業の概念が根底から覆されたといっても過言ではない。
では、新型コロナワクチンが普及し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がある程度抑えられたとき、ヘルスケア産
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