世界の医薬品業界
2020年研究開発費の動向
第169回
研ファーマ・ブレーン 永江研太郎
2021年4月15日号
武田薬品は4月6日のパイプライン説明会で、21年度の研究開発費(R&D費)を5000億~5500億円とし、20年度より1割以上引き上げると発表している。今回は世界の製薬大手のR&D費の変化について見てみたい。
表1は20年のR&D費が40億ドル以上の14社について、R&D費と対売上高比率をまとめたもので、20年は医薬品売上高も示した。ロシュやジョンソン・エンド・ジョンソン、サノフィ、グラクソ・スミスクラインは医療用医薬品の売上高とそのR&D費で、その他は全体の売上高とR&D費だ。ファイザーはエスタブリッシュ製品中心のアップジョン事業を分離し、19年、20年とも通期でアップジョンを除いた売上高とR&D費に変更しているのでその数字を示した。
20年の特徴として、新型コロナウイルス感染症の影響で大手の多くがそのワクチンや治療薬の開発を急いだことが...
武田薬品は4月6日のパイプライン説明会で、21年度の研究開発費(R&D費)を5000億~5500億円とし、20年度より1割以上引き上げると発表している。今回は世界の製薬大手のR&D費の変化について見てみたい。
表1は20年のR&D費が40億ドル以上の14社について、R&D費と対売上高比率をまとめたもので、20年は医薬品売上高も示した。ロシュやジョンソン・エンド・ジョンソン、サノフィ、グラクソ・スミスクラインは医療用医薬品の売上高とそのR&D費で、その他は全体の売上高とR&D費だ。ファイザーはエスタブリッシュ製品中心のアップジョン事業を分離し、19年、20年とも通期でアップジョンを除いた売上高とR&D費に変更しているのでその数字を示した。
20年の特徴として、新型コロナウイルス感染症の影響で大手の多くがそのワクチンや治療薬の開発を急いだことが挙
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録