医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

パンデミック下での治療選択肢

第92回 希少疾患にも広がる自己注射の可能性

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2021年4月15日号

 新型コロナウイルスに対するワクチンを1瓶で何回まで打てるかという話題があった。いずれも使用している針や薬液の吸い方などの工夫次第のようである。最も多い7回を可能としたのは、糖尿病のインスリン用注射器(針も注射器も通常より短く、薬液も残りにくい)だったらしい。現在、テルモが7回分が使用できる注射器の開発生産を進めていると聞く。  マーケターとして振り返ってみると、こうした医療用具、とくに自己注射器の改良はめざましいものがあった。次々と新しいものが開発され、頻繁に糖尿病の注射器の市場調査を実施していた記憶がある。糖尿病治療はインスリンの自己注射が基本のため、積極的に治療に取り組んでもらうためには、患者さんの自己注射への抵抗感を和らげるなど、注射器の改良が多く必要だった。なかでも子どもの患者さん用には注射器のデザインをかわいらしいも...  新型コロナウイルスに対するワクチンを1瓶で何回まで打てるかという話題があった。いずれも使用している針や薬液の吸い方などの工夫次第のようである。最も多い7回を可能としたのは、糖尿病のインスリン用注射器(針も注射器も通常より短く、薬液も残りにくい)だったらしい。現在、テルモが7回分が使用できる注射器の開発生産を進めていると聞く。  マーケターとして振り返ってみると、こうした医療用具、とくに自己注射器の改良はめざましいものがあった。次々と新しいものが開発され、頻繁に糖尿病の注射器の市場調査を実施していた記憶がある。糖尿病治療はインスリンの自己注射が基本のため、積極的に治療に取り組んでもらうためには、患者さんの自己注射への抵抗感を和らげるなど、注射器の改良が多く必要だった。なかでも子どもの患者さん用には注射器のデザインをかわいらしいものに

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