医薬経済オンライン

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激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値

鳥居薬品 事業構造改革で収益回復めざす

HIV薬販売権返上の影響修復へ

2021年4月15日号

正念場は続く  鳥居薬品が日本たばこ産業(JT)の連結子会社となったのが98年12月。99年10月に医薬品営業機能は鳥居に統合、研究開発機能をJTに集中する体制とした。スタートの00年度の売上高は477億円だったが、09年3月期には373億円まで落ち込んだ。主力製品のタンパク分解酵素阻害剤「フサン」が後発品の影響を受け、一方でJTの新薬開発の踏み状態が続いたためだ。ただ、その後はJTの製品導入契約によって急回復をもたらし、15年度には623億円と09年3月期の1.67倍となった。  JTは05年に東レから経口搔痒症治療薬「レミッチカプセル」、07年に米ケリックスから高リン血症治療薬「リオナ錠」を導入し、鳥居がレミッチカプセルを09年に、リオナ錠を14年に発売した。15年度でレミッチカプセルは156億円とトップに成長、リオナ錠は50億円と一気に3位に躍進した。 ... 正念場は続く  鳥居薬品が日本たばこ産業(JT)の連結子会社となったのが98年12月。99年10月に医薬品営業機能は鳥居に統合、研究開発機能をJTに集中する体制とした。スタートの00年度の売上高は477億円だったが、09年3月期には373億円まで落ち込んだ。主力製品のタンパク分解酵素阻害剤「フサン」が後発品の影響を受け、一方でJTの新薬開発の踏み状態が続いたためだ。ただ、その後はJTの製品導入契約によって急回復をもたらし、15年度には623億円と09年3月期の1.67倍となった。  JTは05年に東レから経口搔痒症治療薬「レミッチカプセル」、07年に米ケリックスから高リン血症治療薬「リオナ錠」を導入し、鳥居がレミッチカプセルを09年に、リオナ錠を14年に発売した。15年度でレミッチカプセルは156億円とトップに成長、リオナ錠は50億円と一気に3位に躍進した。

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