読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
恐怖が最も感染しやすい
第167回
大西一幸
2021年4月15日号
感染症の虚像と実像コロナの時代を生きるための基礎知識ディディエ・ラウト 鳥取絹子訳 草思社2021年1月刊
この稿に着手しているのは、ちょうど医療従事者を対象にした米ファイザー製、新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されたタイミング。私は4月1日から予定された接種対象者グループに属するが、4月15日までに私の接種は済んでいるだろうか。微妙というより、まだ接種には至っているはずはない。
不思議なのは、これほどのパンデミックであっても、そして自分のワクチン接種が行政の計画どおりには進まないだろうと思っていても、まったく危機感がないことである。ワクチンを積んだ飛行機の着陸を毎回映像で流すメディアの過熱ぶりを遠くに感じる。どこか冷めた自分を感じる。
どうしてそうなのだろうか。ワクチンが私を救うことへの期待感は小さい。...
感染症の虚像と実像コロナの時代を生きるための基礎知識ディディエ・ラウト 鳥取絹子訳 草思社2021年1月刊
この稿に着手しているのは、ちょうど医療従事者を対象にした米ファイザー製、新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されたタイミング。私は4月1日から予定された接種対象者グループに属するが、4月15日までに私の接種は済んでいるだろうか。微妙というより、まだ接種には至っているはずはない。
不思議なのは、これほどのパンデミックであっても、そして自分のワクチン接種が行政の計画どおりには進まないだろうと思っていても、まったく危機感がないことである。ワクチンを積んだ飛行機の着陸を毎回映像で流すメディアの過熱ぶりを遠くに感じる。どこか冷めた自分を感じる。
どうしてそうなのだろうか。ワクチンが私を救うことへの期待感は小さい。そも
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