Pharmacoeconomics ━療法の価値━
費用効果的でない療法に新薬を加えるCRC療法
第74回 エンコラフェニブは余命延長も併用に壁
2021年4月15日号
▽転移性結腸直腸がん療法は分子標的薬の併用によって、限られた余命を少しずつ延ばしてきた
▽BRAF阻害剤エンコラフェニブもBRAF V600E変異の患者治療に役割を担える
▽しかし療法は費用効果的か?標準療法の主体をなすセツキシマブが高すぎてそうはなれない
【出典】
Kishan K. Patel, et al., Evaluation of the cost-effectiveness of Doublet therapy in metastatic BARF variant colorectal cancer, JAMA Network Open 2021年1月
BRAF V600E変異の直腸結腸がん(CRC)は転移性CRCの10%を構成するが、BRAFワイルド・タイプに比べて予後が悪く、1次療法失敗後の余命は4~6ヵ月に限られてきた。2000年代半ばEGFR阻害薬「セツキシマブ」が登場し、とりわけ化学療法との併用が余命を延ばした。
他のタイプの分子標的薬との併用が次の臨床結果改善をもた...
▽転移性結腸直腸がん療法は分子標的薬の併用によって、限られた余命を少しずつ延ばしてきた
▽BRAF阻害剤エンコラフェニブもBRAF V600E変異の患者治療に役割を担える
▽しかし療法は費用効果的か?標準療法の主体をなすセツキシマブが高すぎてそうはなれない
【出典】
Kishan K. Patel, et al., Evaluation of the cost-effectiveness of Doublet therapy in metastatic BARF variant colorectal cancer, JAMA Network Open 2021年1月
BRAF V600E変異の直腸結腸がん(CRC)は転移性CRCの10%を構成するが、BRAFワイルド・タイプに比べて予後が悪く、1次療法失敗後の余命は4~6ヵ月に限られてきた。2000年代半ばEGFR阻害薬「セツキシマブ」が登場し、とりわけ化学療法との併用が余命を延ばした。
他のタイプの分子標的薬との併用が次の臨床結果改善をもたらし
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