医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

過度に「後発品安定供給」を蔓延させた国の責任

小林化工と日医工の品質問題、現場が再び用いる「ゾロ」の蔑称

2021年5月1日号

 小林化工、日医工と相次ぐ後発品企業の品質問題をめぐる不祥事で、「ジェネリック」の名称で信用を得てきた後発品が、再び「ゾロ」と蔑まれている。後発品大手の日医工(富山県富山市)は、品質などを理由に20年4月から今年1月までに75品目を上回る製品を自主回収。20年12月には、小林化工(福井県あわら市)の経口抗真菌剤に睡眠剤が混入し、245人が健康被害を訴え2人が死亡した。両社とも承認書と異なる方法で後発品を製造していたことが判明しており、医薬品医療機器法に基づきそれぞれ行政処分を受けた。  一連の不祥事が報道されると、SNSには「こういうことがあるから、わたしは『ゾロ薬』は服用しません」「これだからゾロは…と言われても仕方ない」。そんなコメントが相次いだ。長年、後発品企業はテレビCMを流してイメージアップを図ってきたが、わずか数ヵ月で信用を失ってしま...  小林化工、日医工と相次ぐ後発品企業の品質問題をめぐる不祥事で、「ジェネリック」の名称で信用を得てきた後発品が、再び「ゾロ」と蔑まれている。後発品大手の日医工(富山県富山市)は、品質などを理由に20年4月から今年1月までに75品目を上回る製品を自主回収。20年12月には、小林化工(福井県あわら市)の経口抗真菌剤に睡眠剤が混入し、245人が健康被害を訴え2人が死亡した。両社とも承認書と異なる方法で後発品を製造していたことが判明しており、医薬品医療機器法に基づきそれぞれ行政処分を受けた。  一連の不祥事が報道されると、SNSには「こういうことがあるから、わたしは『ゾロ薬』は服用しません」「これだからゾロは…と言われても仕方ない」。そんなコメントが相次いだ。長年、後発品企業はテレビCMを流してイメージアップを図ってきたが、わずか数ヵ月で信用を失ってしまっ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence