医薬経済オンライン

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ポスト自体がすでに害悪「医務技監」

部下は宴会仕切ってクラスター、コロナで役立たず

2021年5月1日号

分離された新型コロナウイルスE484K変異を有するR.1系統株の電子顕微鏡写真像(国立感染症研究所提供)  いよいよ行き詰まりを見せる政府の新型コロナウイルス対策を前に、心ある有識者たちもが堰を切ったかのように批判を寄せ、さながらサンドバック状態と化しつつある厚生労働省。蛇足ながら、同情の念は一切ない。01年の中央省庁再編で発足してからちょうど20年。社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上・ 増進と、働く環境の整備、職業の安定・人材の育成を総合的・一体的に推進するとした高邁な理念と裏腹に、同省では毎年のように不正や不祥事が表面化し、公安調査庁とともに「リストラ対象官庁」「霞が関の落伍者」などと揶揄されてきた。  その政府機構上のウイークポイントを、あたかも狙い澄ましたかのように襲ったのがコロナ禍だった。21年度に一般会計だけで過去... 分離された新型コロナウイルスE484K変異を有するR.1系統株の電子顕微鏡写真像(国立感染症研究所提供)  いよいよ行き詰まりを見せる政府の新型コロナウイルス対策を前に、心ある有識者たちもが堰を切ったかのように批判を寄せ、さながらサンドバック状態と化しつつある厚生労働省。蛇足ながら、同情の念は一切ない。01年の中央省庁再編で発足してからちょうど20年。社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上・ 増進と、働く環境の整備、職業の安定・人材の育成を総合的・一体的に推進するとした高邁な理念と裏腹に、同省では毎年のように不正や不祥事が表面化し、公安調査庁とともに「リストラ対象官庁」「霞が関の落伍者」などと揶揄されてきた。  その政府機構上のウイークポイントを、あたかも狙い澄ましたかのように襲ったのがコロナ禍だった。21年度に一般会計だけで過去最

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