医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

「竜頭蛇尾」に終わった社会的処方の制度化

第72回

ニッセイ基礎研究所主任研究員 三原 岳

2021年5月1日号

骨太方針を決める首相官邸 「社会的処方」という言葉をご存じだろうか。これは孤立やメンタルな問題で苦しむ患者などに対し、薬の代わりに社会資源を紹介する方法であり、昨年の「経済財政運営と改革の基本方針2020」(骨太方針)で制度化の方針が唐突に盛り込まれた。この背景には、自民党の議員連盟による提案があったものの、最終的に介護報酬の「居宅療養管理指導」に反映するという極めて小さな制度改正にとどまった。  今回は社会的処方をめぐる国内外の動向を紹介しつつ、制度化論議が「竜頭蛇尾」に終わった経緯や背景、その問題点を考察する。 骨太方針を決める首相官邸 「社会的処方」という言葉をご存じだろうか。これは孤立やメンタルな問題で苦しむ患者などに対し、薬の代わりに社会資源を紹介する方法であり、昨年の「経済財政運営と改革の基本方針2020」(骨太方針)で制度化の方針が唐突に盛り込まれた。この背景には、自民党の議員連盟による提案があったものの、最終的に介護報酬の「居宅療養管理指導」に反映するという極めて小さな制度改正にとどまった。  今回は社会的処方をめぐる国内外の動向を紹介しつつ、制度化論議が「竜頭蛇尾」に終わった経緯や背景、その問題点を考察する。

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