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時流遡航

日々諸事遊考⑬

第253回 自分の旅を創る ~想い出深い人生の軌跡を刻むには④

本田成親

2021年5月1日号

東北屈指の名湯、乳頭温泉郷  琵琶湖南端部大津を中心とする近江地方を司馬遼太郎が「文明の十字路」と呼んだのは、その一帯が東西・南北2つの物流や情報流が交差する地理的な要所だったからなのです。西国方面から続く山陽道・山陰道は合流して京都に入り、三条大橋からは東海道・中山道(両道は重複)となって大津に至り、次の宿場の草津で東海道と中山道とに大きく分岐し、江戸方面へと続いていました。  誰もが知るように、その陸路は日本の東西を結ぶ古代からの主要街道なのでした。しかし、南北の流れと言われると、大津を通りその方向へと延びる街道があったわけではないですから、一瞬首を傾げる人も少なくないことでしょう。  しかし思い出してみてください。すでに述べたように、その地は、敦賀・小浜―塩津・今津―琵琶湖―大津―瀬田川―宇治川―淀川―... 東北屈指の名湯、乳頭温泉郷  琵琶湖南端部大津を中心とする近江地方を司馬遼太郎が「文明の十字路」と呼んだのは、その一帯が東西・南北2つの物流や情報流が交差する地理的な要所だったからなのです。西国方面から続く山陽道・山陰道は合流して京都に入り、三条大橋からは東海道・中山道(両道は重複)となって大津に至り、次の宿場の草津で東海道と中山道とに大きく分岐し、江戸方面へと続いていました。  誰もが知るように、その陸路は日本の東西を結ぶ古代からの主要街道なのでした。しかし、南北の流れと言われると、大津を通りその方向へと延びる街道があったわけではないですから、一瞬首を傾げる人も少なくないことでしょう。  しかし思い出してみてください。すでに述べたように、その地は、敦賀・小浜―塩津・今津―琵琶湖―大津―瀬田川―宇治川―淀川―難

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