医薬経済オンライン

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薬剤師国試「未受験者数」実名公開の意味

大学経営者への我慢も限界か

2021年5月15日号

 4月26日の「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」。厚生労働省は、この日の議題である「需給調査結果」に沿った資料のほか、2種類の参考資料を提出した。うち「参考資料2」は、2月20日と21日に全国で行われた薬剤師国家試験の結果についてだった。厚労省は、20頁に及ぶ資料の中に全国の私立大学薬学部が肝を冷やすようなデータをそっと忍ばせていた。  それは国家試験の「未受験者数(率)」だ(図1)。厚労省はなぜ、「参考資料」という目のつけにくいところにデータを掲載したのか。  この数値の意味を示す前に、20年度薬剤師国家試験の状況を簡単に紹介する。厚労省によると、今回の新卒出願者は9983人、新卒合格者は7452人。新卒合格率は85.6%と例年通りの結果だった。ところが、細部を見ていくと「よかった」「高い合格率」などと言える状態...  4月26日の「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」。厚生労働省は、この日の議題である「需給調査結果」に沿った資料のほか、2種類の参考資料を提出した。うち「参考資料2」は、2月20日と21日に全国で行われた薬剤師国家試験の結果についてだった。厚労省は、20頁に及ぶ資料の中に全国の私立大学薬学部が肝を冷やすようなデータをそっと忍ばせていた。  それは国家試験の「未受験者数(率)」だ(図1)。厚労省はなぜ、「参考資料」という目のつけにくいところにデータを掲載したのか。  この数値の意味を示す前に、20年度薬剤師国家試験の状況を簡単に紹介する。厚労省によると、今回の新卒出願者は9983人、新卒合格者は7452人。新卒合格率は85.6%と例年通りの結果だった。ところが、細部を見ていくと「よかった」「高い合格率」などと言える状態に

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