医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

医薬品企業19社に行政罰

第49回 改正会計法施行でさらに断罪

シード・プランニング 沈友敏

2021年5月15日号

 中国の財政部(日本の財務省に当たる行政機関)は4月12日、「医薬品企業の会計情報品質検査に関する結果」を公表した。医薬品企業19社に対し、罰金処分を科すとしている。  同検査は、19年6月、医薬品企業77社を対象に実施された。その後、検査結果の公表はさせず、「検査は形式的なものに過ぎなかったのか」との疑問が上がった。財政部・監督評価局の劉氏によれば、20年の公表が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、21年に延期されたという。  検査結果では、対象の医薬品企業に対し、主に3つの不正を指摘している。ひとつ目は、偽領収書や偽手形を使って不正資金を捻出すること。2つ目は、架空の業務内容をつくり上げた、あるいは医薬品のプロモーションを行う企業を利用して資金を抜き取ったこと。3つ目は、会計帳簿が規範に合わないなど会計...  中国の財政部(日本の財務省に当たる行政機関)は4月12日、「医薬品企業の会計情報品質検査に関する結果」を公表した。医薬品企業19社に対し、罰金処分を科すとしている。  同検査は、19年6月、医薬品企業77社を対象に実施された。その後、検査結果の公表はさせず、「検査は形式的なものに過ぎなかったのか」との疑問が上がった。財政部・監督評価局の劉氏によれば、20年の公表が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、21年に延期されたという。  検査結果では、対象の医薬品企業に対し、主に3つの不正を指摘している。ひとつ目は、偽領収書や偽手形を使って不正資金を捻出すること。2つ目は、架空の業務内容をつくり上げた、あるいは医薬品のプロモーションを行う企業を利用して資金を抜き取ったこと。3つ目は、会計帳簿が規範に合わないなど会計処

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