IQVIAに見る市場動向
「お先真っ暗」日本医薬品市場
2021年5月15日号
振り返れば16年度薬価制度改革が「ターニングポイント」だった。厚生労働省は、長年国内患者を苦しめてきたC型肝炎を劇的に改善し、業界関係者から「100年に1度」と賞賛されたギリアド・サイエンシズの「ソバルディ」「ハーボニー」を狙い撃ちした特例市場拡大再算定(巨額再算定)を導入し、売上高を抑え込んだ。
この巨額再算定を契機に堰を切ったように高額薬剤で売れ筋の医薬品を常に薬価引き下げの対象としてきた。とりわけ抗PD-1抗体は執拗に狙われ、5月12日の中央社会保険医療協議会では「オプジーボ」が通算4度目の再算定を受けることとなった。
16年度改革をターニングポイントとしたのは意味がある。当時、証券アナリストはこう語っていた。
「巨額再算定を導入した日本政府のメッセージは、製薬企業の1製品で容認する年間売上高は1000億円か1500億...
振り返れば16年度薬価制度改革が「ターニングポイント」だった。厚生労働省は、長年国内患者を苦しめてきたC型肝炎を劇的に改善し、業界関係者から「100年に1度」と賞賛されたギリアド・サイエンシズの「ソバルディ」「ハーボニー」を狙い撃ちした特例市場拡大再算定(巨額再算定)を導入し、売上高を抑え込んだ。
この巨額再算定を契機に堰を切ったように高額薬剤で売れ筋の医薬品を常に薬価引き下げの対象としてきた。とりわけ抗PD-1抗体は執拗に狙われ、5月12日の中央社会保険医療協議会では「オプジーボ」が通算4度目の再算定を受けることとなった。
16年度改革をターニングポイントとしたのは意味がある。当時、証券アナリストはこう語っていた。
「巨額再算定を導入した日本政府のメッセージは、製薬企業の1製品で容認する年間売上高は1000億円か1500億円
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