医薬経済オンライン

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激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値

扶桑薬品 透析剤でシェアトップを確保

成長より安定優先の効果

2021年5月15日号

 扶桑薬品が売上高を400億円台に乗せたのが90年度で、そのときは401億円だった。10年後の00年度は453億円、それから10年後の10年度は474億円、そして10年後の20年度は493億円だった。  10年ごとの伸びは、90~00年度が4.6%、00~10年度が4.9%、10~20年度3.8%である。いずれも年率では0.5%前後の低水準の成長になる。30年間で見ると22.7%の伸びだ。この間の医薬品産業全体の生産額の伸びは、約70%に達したと推定されている。つまり、扶桑薬品の伸びは市場規模の拡大に比べ大きく見劣りしているのが現実だ。  90年度に同業中堅の公開企業で、売上高規模が扶桑薬品に近い水準にあったのが、眼科用薬を主力とするスペシャリティファーマの参天製薬だった。90年度の売上高は366億円だったが、20年度は2350億円に拡大している。30年間で6.4倍になった。途中で...  扶桑薬品が売上高を400億円台に乗せたのが90年度で、そのときは401億円だった。10年後の00年度は453億円、それから10年後の10年度は474億円、そして10年後の20年度は493億円だった。  10年ごとの伸びは、90~00年度が4.6%、00~10年度が4.9%、10~20年度3.8%である。いずれも年率では0.5%前後の低水準の成長になる。30年間で見ると22.7%の伸びだ。この間の医薬品産業全体の生産額の伸びは、約70%に達したと推定されている。つまり、扶桑薬品の伸びは市場規模の拡大に比べ大きく見劣りしているのが現実だ。  90年度に同業中堅の公開企業で、売上高規模が扶桑薬品に近い水準にあったのが、眼科用薬を主力とするスペシャリティファーマの参天製薬だった。90年度の売上高は366億円だったが、20年度は2350億円に拡大している。30年間で6.4倍になった。途中で単独

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