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業界再編の「受け皿」に及び腰の後発品大手2社

新中計に透ける「国策」への様子見

2021年6月1日号

 小林化工と日医工で発覚した品質問題をきっかけに、後発品企業の業界再編の機運が高まってきた。厚生労働省は今夏をメドに策定する「医薬品産業ビジョン」に、量から質への転換と業界再編の方向性を盛り込む見通し。厚労省医政局経済課の林俊宏課長は「品質と安定確保を担保できる事業者のみが残って、それ以外のところは退出していただいてもいいのではないかということも、はっきりと打ち出して対応していきたい」と述べており、規制強化を通して企業数を絞り込む意向だ。  業界再編を望む声は後発品業界からも聞かれる。富山県薬業連合会の中井敏郎会長(東亜薬品会長)は、県内会合で、「業界を再編する気持ちでいきたい」と発言。背景には品質問題の要因に、後発品企業と品目数の多さがあり、出荷優先主義や過当競争を招いたとの認識がある。国内で後発品を製造する企業は約200社。5...  小林化工と日医工で発覚した品質問題をきっかけに、後発品企業の業界再編の機運が高まってきた。厚生労働省は今夏をメドに策定する「医薬品産業ビジョン」に、量から質への転換と業界再編の方向性を盛り込む見通し。厚労省医政局経済課の林俊宏課長は「品質と安定確保を担保できる事業者のみが残って、それ以外のところは退出していただいてもいいのではないかということも、はっきりと打ち出して対応していきたい」と述べており、規制強化を通して企業数を絞り込む意向だ。  業界再編を望む声は後発品業界からも聞かれる。富山県薬業連合会の中井敏郎会長(東亜薬品会長)は、県内会合で、「業界を再編する気持ちでいきたい」と発言。背景には品質問題の要因に、後発品企業と品目数の多さがあり、出荷優先主義や過当競争を招いたとの認識がある。国内で後発品を製造する企業は約200社。500

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