医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

医薬業界エンタメ小説『MR』

第42回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2021年6月1日号

 医師・作家の久坂部羊先生による最新作、『MR』が出版された(幻冬舎単行本・4月13日発売)。代表作である『破裂』をはじめ、医療小説を約20年にわたり発表し続けてきた手練れだけあって、一級の医薬業界エンタメ小説に仕上がっている。544頁にわたる分厚いハードカバーにもかかわらず、現実の事件を髣髴とさせるさまざまなエピソードが次々と繰り出され、最後のページまで読者を飽きさせることがない。  多数のキャラクターが登場する群像劇だが、そのタイトル通り主役はMRだ。小説や漫画、テレビドラマや映画といった医療系フィクションの主役は、画になる外科医が定番である。久坂部先生の同窓の大先輩にあたる手塚治虫先生の名作『ブラック・ジャック』を聞いたことがない日本の医療人はよもやいないだろう。  一方、近年では医療系エンタメ界も進化・多様化しており、...  医師・作家の久坂部羊先生による最新作、『MR』が出版された(幻冬舎単行本・4月13日発売)。代表作である『破裂』をはじめ、医療小説を約20年にわたり発表し続けてきた手練れだけあって、一級の医薬業界エンタメ小説に仕上がっている。544頁にわたる分厚いハードカバーにもかかわらず、現実の事件を髣髴とさせるさまざまなエピソードが次々と繰り出され、最後のページまで読者を飽きさせることがない。  多数のキャラクターが登場する群像劇だが、そのタイトル通り主役はMRだ。小説や漫画、テレビドラマや映画といった医療系フィクションの主役は、画になる外科医が定番である。久坂部先生の同窓の大先輩にあたる手塚治虫先生の名作『ブラック・ジャック』を聞いたことがない日本の医療人はよもやいないだろう。  一方、近年では医療系エンタメ界も進化・多様化しており、主役

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