医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

眺望 医薬街道

かかりつけ医の幻想

近藤正觀

2021年6月1日号

 新型コロナウイルスのワクチン接種が混乱している。優先度に従い、医療従事者・高齢者・基礎疾患のある人、その他という順序だ。ただそれ以外は、政府は地方自治体に接種実施を丸投げしている。そのため地方自治体・地方医師会から怨嗟の声が上がっている。  高齢者の接種は7月末までという菅義偉首相の衆院選対策ともとれる見込みは、医療現場の実情を顧みたものではない。そして、総務省と厚労省は連名で高齢者接種の全自治体の7月接種終了見込みの平均は85%と圧力をかけた。  しかし、最優先の医療従事者への2回接種は、5月19日の政府のまとめによれば約46%にすぎない。医療従事者の接種さえも進んでいないのだ。  多くの市町村は集団接種と個別接種の二段構えの実施を計画するが、日本医師会主導の個別接種では、自ずと限界があった。患者を知る「かかり...  新型コロナウイルスのワクチン接種が混乱している。優先度に従い、医療従事者・高齢者・基礎疾患のある人、その他という順序だ。ただそれ以外は、政府は地方自治体に接種実施を丸投げしている。そのため地方自治体・地方医師会から怨嗟の声が上がっている。  高齢者の接種は7月末までという菅義偉首相の衆院選対策ともとれる見込みは、医療現場の実情を顧みたものではない。そして、総務省と厚労省は連名で高齢者接種の全自治体の7月接種終了見込みの平均は85%と圧力をかけた。  しかし、最優先の医療従事者への2回接種は、5月19日の政府のまとめによれば約46%にすぎない。医療従事者の接種さえも進んでいないのだ。  多くの市町村は集団接種と個別接種の二段構えの実施を計画するが、日本医師会主導の個別接種では、自ずと限界があった。患者を知る「かかりつ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence