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時感/編集後記

時感/編集後記

2021年6月1日号

時感 20年間の反省  医薬経済社に入社したのは、いまから20年近く前になる。ちょうど政府による後発品使用促進策が始まった頃で、新人として厚生省や国会を回りながら、後発品の使用促進策を取材していた。まだ、後発品が「ゾロ」と呼ばれていた時代で、後発品の使用促進に「安定供給」「品質」「情報提供」の3点セットが必要だと指摘されていたのをよく覚えている。  記者にとって後発品はニュースの宝庫と言える。大型品に後発品が参入すればもちろんのこと、診療報酬上の加算、特許訴訟など話題に尽きることがなかった。とくに使用割合の数値目標は注目を集め、達成できるかどうかはわかりやすいネタだった。  政府が数値目標を上げるたびに記事を書く。明日の朝には判明する情報でも、それが新たな後発品推進策であれば1日前でも早く書くことが価値ある報... 時感 20年間の反省  医薬経済社に入社したのは、いまから20年近く前になる。ちょうど政府による後発品使用促進策が始まった頃で、新人として厚生省や国会を回りながら、後発品の使用促進策を取材していた。まだ、後発品が「ゾロ」と呼ばれていた時代で、後発品の使用促進に「安定供給」「品質」「情報提供」の3点セットが必要だと指摘されていたのをよく覚えている。  記者にとって後発品はニュースの宝庫と言える。大型品に後発品が参入すればもちろんのこと、診療報酬上の加算、特許訴訟など話題に尽きることがなかった。とくに使用割合の数値目標は注目を集め、達成できるかどうかはわかりやすいネタだった。  政府が数値目標を上げるたびに記事を書く。明日の朝には判明する情報でも、それが新たな後発品推進策であれば1日前でも早く書くことが価値ある報道

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