技術革新と製薬企業の明日
「茨の道」進む認知症新薬
第129回 アデュヘルムに立ちはだかる3つの壁
宮田総研代表取締役 宮田満
2021年6月15日号
6月10日、2日連続で買い注文が殺到し取引停止が明けた瞬間に、エーザイの株価は40.3%も急騰した。ニューヨーク証券取引所でも米バイオジェンの株価は56.9%も値を上げた。株式市場には織り込み済みという常識がある。たとえブロックバスター候補の販売認可が報道されても、市場の予想通りならば株価は下がるのだ。株価急騰は投資家の読みが外れたことを意味する。
米国食品医薬品局(FDA)は6月7日、バイオジェンとエーザイが共同開発した「ADUHELM」(アデュヘルム)を迅速承認した。2日後の9日、オンライン記者会見でエーザイの内藤晴夫CEOは「対象患者は米国で100万人から200万人、日本でも100万人」とぶち上げる一方で「販売当初は大きな売上げにつながらない」と弱気な姿勢も見せた。
期待と不安が交錯する
実はアデュヘルムがエーザイやバイオジェ...
6月10日、2日連続で買い注文が殺到し取引停止が明けた瞬間に、エーザイの株価は40.3%も急騰した。ニューヨーク証券取引所でも米バイオジェンの株価は56.9%も値を上げた。株式市場には織り込み済みという常識がある。たとえブロックバスター候補の販売認可が報道されても、市場の予想通りならば株価は下がるのだ。株価急騰は投資家の読みが外れたことを意味する。
米国食品医薬品局(FDA)は6月7日、バイオジェンとエーザイが共同開発した「ADUHELM」(アデュヘルム)を迅速承認した。2日後の9日、オンライン記者会見でエーザイの内藤晴夫CEOは「対象患者は米国で100万人から200万人、日本でも100万人」とぶち上げる一方で「販売当初は大きな売上げにつながらない」と弱気な姿勢も見せた。
期待と不安が交錯する
実はアデュヘルムがエーザイやバイオジェン
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