医薬経済オンライン

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「ワクチン廃棄」で官尊民卑が発覚

配送業者に責任転嫁、神戸市の〝不誠実〟

2021年6月15日号

「事故は起きるもの」かもしれないが、迅速な事後対応が肝心だ。  兵庫県神戸市で、接種会場に届いた新型コロナウイルスワクチンを、冷蔵庫に入れずに常温で放置する事故が発生した。放置されたのは、厳格な温度管理が必要なファイザー製品。結果として、960回分のワクチンが廃棄処分となり、無駄になってしまった。  神戸市は、この事故を「市の指示に従わなかった」配送業者のミスとして、5月12日夜の臨時会見で説明。「セルート」(東京都新宿区)という業者名も報道各社に公表した。ところが、週明け17日には「ミス」を押し付けられたセルート側から「指示に反した事実はない」と反論されている。  いったい何が起こったのか。よくある「言った、言わない」の水掛け論にも見えるが、問題はそこではないらしい。  神戸市では、5月10日からファイ... 「事故は起きるもの」かもしれないが、迅速な事後対応が肝心だ。  兵庫県神戸市で、接種会場に届いた新型コロナウイルスワクチンを、冷蔵庫に入れずに常温で放置する事故が発生した。放置されたのは、厳格な温度管理が必要なファイザー製品。結果として、960回分のワクチンが廃棄処分となり、無駄になってしまった。  神戸市は、この事故を「市の指示に従わなかった」配送業者のミスとして、5月12日夜の臨時会見で説明。「セルート」(東京都新宿区)という業者名も報道各社に公表した。ところが、週明け17日には「ミス」を押し付けられたセルート側から「指示に反した事実はない」と反論されている。  いったい何が起こったのか。よくある「言った、言わない」の水掛け論にも見えるが、問題はそこではないらしい。  神戸市では、5月10日からファイザ

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