財界論
「財界トップの交代と今後」
第9回
茨城大学名誉教授 古賀純一郎
2021年6月15日号
久々の大物財界総理と期待された日本経団連の中西宏明会長が任期途中で突然交代した。治療中のリンパ腫が悪化したためで6月1日の定時総会で退任、後任会長には住友化学の十倉雅裕会長(写真)が就任した。任期を残しての退任は新日本製鐵(日本製鉄の前身)出身の第6代斎藤英四郎会長以来2人目。住化からの経団連会長は3代前の米倉弘昌会長に次いで2人目。これによって東西財界のトップが住友系となった。
「広く国民各層、社会全体から支持される経団連をめざす」
十倉新会長は会見などでこうした抱負を語っている。法人税引き下げや規制緩和などをひたすら主張し、経済界の利益の極大化を最優先にしていたはずの屈指の圧力団体のトップが、社会からの支持に言及するのは極めて異例。利益・効率重視の経営が「生態系破壊を招き、格差を生んだとの批判もある」...
久々の大物財界総理と期待された日本経団連の中西宏明会長が任期途中で突然交代した。治療中のリンパ腫が悪化したためで6月1日の定時総会で退任、後任会長には住友化学の十倉雅裕会長(写真)が就任した。任期を残しての退任は新日本製鐵(日本製鉄の前身)出身の第6代斎藤英四郎会長以来2人目。住化からの経団連会長は3代前の米倉弘昌会長に次いで2人目。これによって東西財界のトップが住友系となった。
「広く国民各層、社会全体から支持される経団連をめざす」
十倉新会長は会見などでこうした抱負を語っている。法人税引き下げや規制緩和などをひたすら主張し、経済界の利益の極大化を最優先にしていたはずの屈指の圧力団体のトップが、社会からの支持に言及するのは極めて異例。利益・効率重視の経営が「生態系破壊を招き、格差を生んだとの批判もある」「
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