医薬経済オンライン

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平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

コロナ禍の次に来る危機①

第126回

琉球大学医学部非常勤講師  照井資規

2021年6月15日号

 感染症蔓延収束後は、混乱・混迷から分断と対立が生じ、戦争が起こることは歴史の恐るべき証明だ。新型コロナウイルス感染症による感染者数は約1億7300万人、死亡者数は約372万人(6月6日現在)と史上最多となり、世界経済に数百億ドル規模の損失も及ぼした。収束の次に訪れるものは、同じく史上最大規模の分断・対立・戦争であろうことは想像に難くない。戦争といっても兵器による殺傷に限らず、情報戦、サイバー戦、経済的戦争も含むもので、兵器による殺傷以外はすでに交戦状態と言っても過言ではない。  次に訪れる国際的な対立は、技術力に乏しいが経済力豊かな中国と、軍事技術の蓄積はあるが経済力が見劣りするロシアとの結びつきと、欧米との対立であり、東アジア方面は西側諸国の一員である日本の負担となるだろう。 ①新型コロナ感染症  コロナ禍は利用する段階...  感染症蔓延収束後は、混乱・混迷から分断と対立が生じ、戦争が起こることは歴史の恐るべき証明だ。新型コロナウイルス感染症による感染者数は約1億7300万人、死亡者数は約372万人(6月6日現在)と史上最多となり、世界経済に数百億ドル規模の損失も及ぼした。収束の次に訪れるものは、同じく史上最大規模の分断・対立・戦争であろうことは想像に難くない。戦争といっても兵器による殺傷に限らず、情報戦、サイバー戦、経済的戦争も含むもので、兵器による殺傷以外はすでに交戦状態と言っても過言ではない。  次に訪れる国際的な対立は、技術力に乏しいが経済力豊かな中国と、軍事技術の蓄積はあるが経済力が見劣りするロシアとの結びつきと、欧米との対立であり、東アジア方面は西側諸国の一員である日本の負担となるだろう。 ①新型コロナ感染症  コロナ禍は利用する段階に

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