話題の焦点
断薬クリニック
2021年6月15日号
最近、遊び友達の1人が毎日欠かさず飲んでいた10種類以上もの薬を、一切取り止めると実に信じがたいことを口にした。「効果はともかく副作用が耐え難い」動機は単純、仲間のほうが皆ヤキモキ気になって仕方がない。 日本は世界を代表する皆保険国家で、害のあるポリファーマシィ(多剤服用)が大きな課題となっている。そうしたなか、減薬、あるいは断薬を正面から見据え、指導に取り組んでいる筋金入りの医師(内海聡氏)がいる。 「Drug Deprivation」(薬を断つ)をずばり看板に掲げ、Tokyo DD Clinicとして堂々運営を続ける。薬害などで起こる医原病が現実いくつも発生する現代にあって、西洋医学の必要性を十分わきまえつつ正面切って活動する姿勢は実に立派だ。 思い切って断薬に踏み切った友人がどういう状況に進むか心配だが、成り行きによっては、こうした医師の存在を頼ってみることを薦...
最近、遊び友達の1人が毎日欠かさず飲んでいた10種類以上もの薬を、一切取り止めると実に信じがたいことを口にした。「効果はともかく副作用が耐え難い」動機は単純、仲間のほうが皆ヤキモキ気になって仕方がない。 日本は世界を代表する皆保険国家で、害のあるポリファーマシィ(多剤服用)が大きな課題となっている。そうしたなか、減薬、あるいは断薬を正面から見据え、指導に取り組んでいる筋金入りの医師(内海聡氏)がいる。 「Drug Deprivation」(薬を断つ)をずばり看板に掲げ、Tokyo DD Clinicとして堂々運営を続ける。薬害などで起こる医原病が現実いくつも発生する現代にあって、西洋医学の必要性を十分わきまえつつ正面切って活動する姿勢は実に立派だ。 思い切って断薬に踏み切った友人がどういう状況に進むか心配だが、成り行きによっては、こうした医師の存在を頼ってみることを薦めて
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