医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

間違いだらけのHTA

アデュカヌマブ承認、ICER組織の反応

第72回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2021年7月1日号

 前回(6月1日号)、米国の非営利団体「臨床的・経済的評価研究所」(ICER組織)のドラフトレポートを紹介した「アデュカヌマブ」(米国商品名・アデュヘルム)について、6月7日にFDA(米国食品医薬品局)が「迅速承認」(accelerated approval)を決めた。日本ですらも、一般メディアを含めて大きな話題になっているように、米国では迅速承認のプロセスやその有効性、あるいは価格と財政影響など、さまざまな論点が噴出している状況だ。  ICER組織も、7日の迅速承認決定直後に声明を出した。FDAの承認決定後に何らかのリリースを出すこと自体は初めてではなく、例えば「ゾルゲンスマ」が承認された19年5月にも、「公表された価格(筆者註: 210万ドル)は、ICER組織が考えるベンチマーク価格の範囲に収まっている」旨のコメントを出している。  アデュカヌマブ迅速承認への...  前回(6月1日号)、米国の非営利団体「臨床的・経済的評価研究所」(ICER組織)のドラフトレポートを紹介した「アデュカヌマブ」(米国商品名・アデュヘルム)について、6月7日にFDA(米国食品医薬品局)が「迅速承認」(accelerated approval)を決めた。日本ですらも、一般メディアを含めて大きな話題になっているように、米国では迅速承認のプロセスやその有効性、あるいは価格と財政影響など、さまざまな論点が噴出している状況だ。  ICER組織も、7日の迅速承認決定直後に声明を出した。FDAの承認決定後に何らかのリリースを出すこと自体は初めてではなく、例えば「ゾルゲンスマ」が承認された19年5月にも、「公表された価格(筆者註: 210万ドル)は、ICER組織が考えるベンチマーク価格の範囲に収まっている」旨のコメントを出している。  アデュカヌマブ迅速承認への声明

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence