医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医工連携

エクソソームを逃がさない

医工連携の実践者47 安井隆雄 名古屋大学准教授

2021年7月1日号

 4月、1㎖の尿から脳腫瘍を99%の正確度で診断できる方法を開発したという論文が『ACS Applied Materials & Interfaces』誌に掲載された。尿中のエクソソーム(細胞外小胞体)からマイクロRNAを抽出して、脳腫瘍に特徴的なものがあるのかを調べるという原理だった。  研究を支えたのが、酸化亜鉛の「ナノワイヤ」なる柱状結晶が大量に並んだ装置で、体液中のエクソソームを、ほぼ漏れなく捕集する技術だ。安井隆雄・名古屋大学大学院工学研究科准教授(写真)が開発した。  この技術とAIを組み合わせて新しい非侵襲診断法の実用化をめざすベンチャー企業「Craif(クライフ)」が18年に誕生しており、安井氏は技術顧問を務めている。CEOの小野瀬隆一氏が21年4月発表の『Forbes30 Under30Asia』に選出されるなど、国際的にも有望視されている企業だ。 ...  4月、1㎖の尿から脳腫瘍を99%の正確度で診断できる方法を開発したという論文が『ACS Applied Materials & Interfaces』誌に掲載された。尿中のエクソソーム(細胞外小胞体)からマイクロRNAを抽出して、脳腫瘍に特徴的なものがあるのかを調べるという原理だった。  研究を支えたのが、酸化亜鉛の「ナノワイヤ」なる柱状結晶が大量に並んだ装置で、体液中のエクソソームを、ほぼ漏れなく捕集する技術だ。安井隆雄・名古屋大学大学院工学研究科准教授(写真)が開発した。  この技術とAIを組み合わせて新しい非侵襲診断法の実用化をめざすベンチャー企業「Craif(クライフ)」が18年に誕生しており、安井氏は技術顧問を務めている。CEOの小野瀬隆一氏が21年4月発表の『Forbes30 Under30Asia』に選出されるなど、国際的にも有望視されている企業だ。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence