製薬企業の次世代経営戦略
サステナブル経営の土台は社会との対話、ノボノルディスク(後編)
SDGs(Sustainable Development Goals)とソーシャルコミュニケーションの体得 第15回
熊田梨恵
2021年7月1日号
【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると伝えてきた。これを経営戦略として成功させてきたノボノルディスクの事例後編となる今回は、ソーシャルコミュニケーションをベースにした中国市場開拓の話を紹介する。
中国で市場開拓と社会貢献を両立
94年、同社は中国市場に参入した。当時、産業化が進み、国民のライフスタイルが変化する中国では糖尿病患者が増加の一途を辿る一方、適切な糖尿病治療が行われていないブルーオーシャン市場でもあった。しかし問題は、当時中国で糖尿病への理解が低く、医療従事者も含めて正しい知識が普及していなかったことだった。当時を知る社員は「糖尿病は他の健康問題に比べ、優先順位が低いと考えられていた...
【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると伝えてきた。これを経営戦略として成功させてきたノボノルディスクの事例後編となる今回は、ソーシャルコミュニケーションをベースにした中国市場開拓の話を紹介する。
中国で市場開拓と社会貢献を両立
94年、同社は中国市場に参入した。当時、産業化が進み、国民のライフスタイルが変化する中国では糖尿病患者が増加の一途を辿る一方、適切な糖尿病治療が行われていないブルーオーシャン市場でもあった。しかし問題は、当時中国で糖尿病への理解が低く、医療従事者も含めて正しい知識が普及していなかったことだった。当時を知る社員は「糖尿病は他の健康問題に比べ、優先順位が低いと考えられていた。
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