看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
幻想と現象:感情とエビデンス
第47回 巷に溢れるファンタジスタたちにため息
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2021年7月1日号
前回6月1日号から今回の間の大きな違いは新型コロナウイルスのワクチン接種の進展だ。私の周囲の高齢の方々も混乱があるなかで、あらゆる工夫をしてワクチン接種を終えた。自治体の方法が「イケてない」ので、自分で何とか予約をとらないといけないと悟った方は、ワクチン接種をしているクリニックの前まで訪れ、外から様子を窺い、電話対応している看護師が受話器を置いた瞬間を見計って電話をかけたという。その行動力に衝撃を受けたが、生きていく力が漲っていると感心した。
私はテレビをほとんど見ないし、ネットニュースは誤字脱字が酷く、文章がおかしかったりするので、信用していない。ワクチン接種の混乱の話をとり上げて、小さい火を大火事に仕立て上げているだけで満足している人たちにはジャーナリズムを感じない。そういう話って誰にも何のメリットもないのだ。単に社会の...
前回6月1日号から今回の間の大きな違いは新型コロナウイルスのワクチン接種の進展だ。私の周囲の高齢の方々も混乱があるなかで、あらゆる工夫をしてワクチン接種を終えた。自治体の方法が「イケてない」ので、自分で何とか予約をとらないといけないと悟った方は、ワクチン接種をしているクリニックの前まで訪れ、外から様子を窺い、電話対応している看護師が受話器を置いた瞬間を見計って電話をかけたという。その行動力に衝撃を受けたが、生きていく力が漲っていると感心した。
私はテレビをほとんど見ないし、ネットニュースは誤字脱字が酷く、文章がおかしかったりするので、信用していない。ワクチン接種の混乱の話をとり上げて、小さい火を大火事に仕立て上げているだけで満足している人たちにはジャーナリズムを感じない。そういう話って誰にも何のメリットもないのだ。単に社会のネ
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