医薬経済オンライン

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医学界の「鼎の軽重問う」最高裁

ディオバン事件でノバルティスの無罪が確定

2021年7月15日号

 8月1日施行の改正医薬品医療機器法(薬機法)により、医薬品などの効能や効果で虚偽・誇大広告をした企業に対する課徴金制度が導入される。導入のきっかけとなったのは、ノバルティスファーマが製造販売する降圧剤「ディオバン」で13年に発覚した虚偽広告をめぐる事件だ。ノバルティスがディオバンの臨床研究のデータを改竄し、より効果があるような嘘の広告を作成したという一大疑獄に発展した。 ディオバンの広告(出典・日経メディカル07年11月号)  事件はディオバンの臨床研究で論文を執筆した京都府立医科大学や東京慈恵会医科大学など名だたる大学の教授らを巻き込み、医師たちにも捜査が及ぶ騒ぎとなった。そして14年6月、東京地検は臨床研究に関わっていたノバルティスの社員を逮捕し、会社とともに虚偽・誇大広告を禁止した薬事法(現薬機法)違反で起訴した。...  8月1日施行の改正医薬品医療機器法(薬機法)により、医薬品などの効能や効果で虚偽・誇大広告をした企業に対する課徴金制度が導入される。導入のきっかけとなったのは、ノバルティスファーマが製造販売する降圧剤「ディオバン」で13年に発覚した虚偽広告をめぐる事件だ。ノバルティスがディオバンの臨床研究のデータを改竄し、より効果があるような嘘の広告を作成したという一大疑獄に発展した。 ディオバンの広告(出典・日経メディカル07年11月号)  事件はディオバンの臨床研究で論文を執筆した京都府立医科大学や東京慈恵会医科大学など名だたる大学の教授らを巻き込み、医師たちにも捜査が及ぶ騒ぎとなった。そして14年6月、東京地検は臨床研究に関わっていたノバルティスの社員を逮捕し、会社とともに虚偽・誇大広告を禁止した薬事法(現薬機法)違反で起訴した。だ

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