医薬経済オンライン

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全方面で「リスク」後発品業界の明日

「不祥事」でクローズアップされた不都合な真実

2021年7月15日号

 政府による数値目標を入れた後発品使用促進と後発品の薬価引き下げルールの強化という「アメとムチ」に翻弄されてきた後発品業界が、「品質問題」という製薬企業の根本を揺るがす事態に見舞われている。その原因は無理な急成長なのか、それとも急激な薬価引き下げだったのだろうか。  小林化工が2月、水虫治療薬に本来の有効成分とは異なる睡眠剤成分を混入させ、患者に健康被害を与えた。結果、116日間の業務停止命令処分となった。日医工は3月、富山第一工場において国が定める基準から外れて製造したことが判明し、製品を相次いで自主回収したため、32日間の業務停止命令を受けた。  新薬と異なり、後発品を製造する企業は1社ではないため、どこかが生産して、医療機関や調剤薬局に安定供給をしなければならない。とくに大手と呼ばれる後発品企業にとっては...  政府による数値目標を入れた後発品使用促進と後発品の薬価引き下げルールの強化という「アメとムチ」に翻弄されてきた後発品業界が、「品質問題」という製薬企業の根本を揺るがす事態に見舞われている。その原因は無理な急成長なのか、それとも急激な薬価引き下げだったのだろうか。  小林化工が2月、水虫治療薬に本来の有効成分とは異なる睡眠剤成分を混入させ、患者に健康被害を与えた。結果、116日間の業務停止命令処分となった。日医工は3月、富山第一工場において国が定める基準から外れて製造したことが判明し、製品を相次いで自主回収したため、32日間の業務停止命令を受けた。  新薬と異なり、後発品を製造する企業は1社ではないため、どこかが生産して、医療機関や調剤薬局に安定供給をしなければならない。とくに大手と呼ばれる後発品企業にとっては、

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