ワクチン失速で胎動する「菅降ろし」
緊急事態宣言で衆院選の基本戦略も「台無し」
2021年7月15日号
新型コロナウイルス禍で東京都は4度目の緊急事態宣言を余儀なくされ、菅義偉首相が最後まで観客ありの開催にこだわった東京五輪は一転、東京、神奈川、千葉、埼玉、福島、北海道で「無観客」を強いられた。五輪の余勢を駆って衆院を解散し、選挙での勝利を盾に自民党総裁選を無投票で乗り切る首相の基本戦略は大きく揺らいでいる。前哨戦の東京都議選では躓き、五輪は東京発の感染爆発という危機と背中合わせのまま。自民党内には「菅で大丈夫か」との危惧がじわじわ広がる。
7月4日投開票の都議選は、過去2番目に少ない33議席にとどまった自民党の敗北で幕を閉じた。職域接種の一時停止など、新型コロナワクチンをめぐる政府の迷走が響いたとみられる。一夜明けた5日、記者団を前に平静を装った首相だが、午後に官邸を訪れた自民党の下村博文政調会長には「ワクチンが厳しかった。接種...
新型コロナウイルス禍で東京都は4度目の緊急事態宣言を余儀なくされ、菅義偉首相が最後まで観客ありの開催にこだわった東京五輪は一転、東京、神奈川、千葉、埼玉、福島、北海道で「無観客」を強いられた。五輪の余勢を駆って衆院を解散し、選挙での勝利を盾に自民党総裁選を無投票で乗り切る首相の基本戦略は大きく揺らいでいる。前哨戦の東京都議選では躓き、五輪は東京発の感染爆発という危機と背中合わせのまま。自民党内には「菅で大丈夫か」との危惧がじわじわ広がる。
7月4日投開票の都議選は、過去2番目に少ない33議席にとどまった自民党の敗北で幕を閉じた。職域接種の一時停止など、新型コロナワクチンをめぐる政府の迷走が響いたとみられる。一夜明けた5日、記者団を前に平静を装った首相だが、午後に官邸を訪れた自民党の下村博文政調会長には「ワクチンが厳しかった。接種が想
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