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医工連携

人工靭帯の道開くゲル

医工連携の実践者48 眞弓皓一 東京大学物性研究所准教授

2021年7月15日号

 20メガJ/㎥という凄まじいエネルギーで引っ張られても切れず、引っ張る力を取り除くと素早く元の形状に戻って再び引っ張りに耐えられる「自己補強ハイドロゲル」を開発したとの論文が、6月の『Science』誌に掲載された。引っ張りに強い高分子ゲルは以前から存在したが、速やかにほぼ100%復元するものは初めてで、生体適合性も高いと考えられることから、大きな負荷が長期にわたって繰り返し加わる人工靭帯・関節などへの応用を期待できる。  このゲル開発を中心になって進めたのが、東京大学物性研究所の眞弓皓一准教授(写真)だ。19年から5年計画で展開されている科学技術振興機構CRESTプログラム『ゲルのロバスト強靭化機構の解明と人工腱・靭帯の開発』の共同研究者にも採択されている。  大学院生たちが偶然取得したデータをきっかけに、これまで天然ゴ...  20メガJ/㎥という凄まじいエネルギーで引っ張られても切れず、引っ張る力を取り除くと素早く元の形状に戻って再び引っ張りに耐えられる「自己補強ハイドロゲル」を開発したとの論文が、6月の『Science』誌に掲載された。引っ張りに強い高分子ゲルは以前から存在したが、速やかにほぼ100%復元するものは初めてで、生体適合性も高いと考えられることから、大きな負荷が長期にわたって繰り返し加わる人工靭帯・関節などへの応用を期待できる。  このゲル開発を中心になって進めたのが、東京大学物性研究所の眞弓皓一准教授(写真)だ。19年から5年計画で展開されている科学技術振興機構CRESTプログラム『ゲルのロバスト強靭化機構の解明と人工腱・靭帯の開発』の共同研究者にも採択されている。  大学院生たちが偶然取得したデータをきっかけに、これまで天然ゴム

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