医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

変革期迎えた中国医薬品業界

中国版GPOの現状

第51回 代行購買は厄介な存在に

シード・プランニング 沈友敏

2021年7月15日号

 中国の医療業界では、「以薬養医」という言葉がよく使われている。つまり、病院は「薬価差益で病院経営を支える」という意味である。かつて病院では薬が高ければ高いほど売れる時代があった。しかし近年、薬価差益ゼロ政策の推進によって状況は大きく変わっている。薬は“金のなる木”ではなく“お荷物”となってしまった。  さて、今回は、中国版「GPO(Group Purchasing Organization=共同購買組織)」の状況について、取り上げてみたい。  上海公立医療機関医薬品集中価格交渉購買連盟(上海GPO)は6月7日、「医薬品集団購買と集中価格交渉に関する通知」を公表した。上海地域の一部の公立医療機関を代行して、上海GPOが医薬品購買を実施するとしている。  今回の上海GPOによる購買規模は国内で最も大きい。参加した医療機関は華山病院(1216床)、復旦大学附...  中国の医療業界では、「以薬養医」という言葉がよく使われている。つまり、病院は「薬価差益で病院経営を支える」という意味である。かつて病院では薬が高ければ高いほど売れる時代があった。しかし近年、薬価差益ゼロ政策の推進によって状況は大きく変わっている。薬は“金のなる木”ではなく“お荷物”となってしまった。  さて、今回は、中国版「GPO(Group Purchasing Organization=共同購買組織)」の状況について、取り上げてみたい。  上海公立医療機関医薬品集中価格交渉購買連盟(上海GPO)は6月7日、「医薬品集団購買と集中価格交渉に関する通知」を公表した。上海地域の一部の公立医療機関を代行して、上海GPOが医薬品購買を実施するとしている。  今回の上海GPOによる購買規模は国内で最も大きい。参加した医療機関は華山病院(1216床)、復旦大学附属腫

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence