医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

アルツハイマー病患者・家族の希望

第95回 待ちに待った新薬への切符

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2021年7月15日号

 衝撃的な、そして待ち焦がれた新薬の米国承認が発表された。米バイオジェンとエーザイが共同開発した「アデュカヌマブ」だ。  厚生労働省によると、日本には現在、460万人の認知症患者がいる。また、30年までにはアルツハイマー病患者が国内で700万人を超えると『ネイチャー』の論文で発表されている。  米国では50年までにアルツハイマー病患者が1300万に達するとされており、現状でも65歳以上の患者が600万人いると言われている。死因の6番目を占め、平均余命は4〜8年だ。  有吉佐和子の『恍惚の人』という小説で広く知られるようになった認知症であるが、年月を重ねて疾患の呼び名が変化し、さらに細分化した。現在ではMCI(軽度認知障害)やレビー小体型認知症などといった分類も定着している。  アデュカヌマブの投与方法は1回1時間ほどの静...  衝撃的な、そして待ち焦がれた新薬の米国承認が発表された。米バイオジェンとエーザイが共同開発した「アデュカヌマブ」だ。  厚生労働省によると、日本には現在、460万人の認知症患者がいる。また、30年までにはアルツハイマー病患者が国内で700万人を超えると『ネイチャー』の論文で発表されている。  米国では50年までにアルツハイマー病患者が1300万に達するとされており、現状でも65歳以上の患者が600万人いると言われている。死因の6番目を占め、平均余命は4〜8年だ。  有吉佐和子の『恍惚の人』という小説で広く知られるようになった認知症であるが、年月を重ねて疾患の呼び名が変化し、さらに細分化した。現在ではMCI(軽度認知障害)やレビー小体型認知症などといった分類も定着している。  アデュカヌマブの投与方法は1回1時間ほどの静脈

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence