医薬経済オンライン

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看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

話を聴けない、聴かない人たち

第48回 コミュニケーションの深まりで気づく人間の価値

大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院  山川みやえ

2021年8月1日号

 職業柄、素晴らしい人に出会うことが多々ある。そんな境遇でどうして人にやさしくできるのだろうと思うような人たちも多く、その度に同じ人間なのに、と感じる。  私は昔から人と話すのが苦手だった。親戚が多く、正月には大勢の親戚の前で歌わされ、子どもだから何でも歌ったらいいんだと話す酔っぱらいの親戚のおじさんに放り出された苦い記憶がある。四面楚歌のなかでアニソンなどを絞り出して歌うも、大人は聴くことなく、子どもが恥ずかしそうにモジモジしているのを見て、「もっとちゃんと歌いなさいよ、せっかくなんだから」と、強めに窘め、ニヤニヤしているだけだった。歌えと言った当の本人は飲み食いに必死で、私を人前に放り出したことすら忘れている。そんなことを親戚の集いごとに強要されてきたため、人嫌いになってしまった。  一方で、ずっと犬を飼ってい...  職業柄、素晴らしい人に出会うことが多々ある。そんな境遇でどうして人にやさしくできるのだろうと思うような人たちも多く、その度に同じ人間なのに、と感じる。  私は昔から人と話すのが苦手だった。親戚が多く、正月には大勢の親戚の前で歌わされ、子どもだから何でも歌ったらいいんだと話す酔っぱらいの親戚のおじさんに放り出された苦い記憶がある。四面楚歌のなかでアニソンなどを絞り出して歌うも、大人は聴くことなく、子どもが恥ずかしそうにモジモジしているのを見て、「もっとちゃんと歌いなさいよ、せっかくなんだから」と、強めに窘め、ニヤニヤしているだけだった。歌えと言った当の本人は飲み食いに必死で、私を人前に放り出したことすら忘れている。そんなことを親戚の集いごとに強要されてきたため、人嫌いになってしまった。  一方で、ずっと犬を飼っていた。

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