「うるさ型」から「実務型」に変質する厚労族
伊吹・塩崎・鴨下3氏の引退と田村・加藤両氏の台頭
神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二
2021年8月15日号
「『押されている』とは何だっ!ふざけるなっ!訂正しろっ!」
04年秋の話だ。03年の待機児童数が過去最大にまで膨れ上がったことを受け、永田町は保育施設の規制緩和論議に揺れていた。毎週木曜日、自民党本部8階「リバティ」会議室で開かれる平成研究会(当時の橋本派、現竹下派)総会で、最前列に座る橋本龍太郎氏(元首相)はなおも収まりがつかず、「訂正しろ!取り消せっ!」と怒鳴り続けた。
ヘビースモーカーでもあった橋本龍太郎氏
小泉純一郎内閣の改革路線が、参院選の敗北により停滞の兆しを見せ始めていた。矛先を向けられ、困惑の表情を浮かべるのは、マイクの前に立つ片山虎之助・自民党参院幹事長(当時)。党情勢報告のなかで、保育施設の規制緩和について「皆さん、いろいろご支援いただいている団体等の関係があり、そこかしこからキツ...
「『押されている』とは何だっ!ふざけるなっ!訂正しろっ!」
04年秋の話だ。03年の待機児童数が過去最大にまで膨れ上がったことを受け、永田町は保育施設の規制緩和論議に揺れていた。毎週木曜日、自民党本部8階「リバティ」会議室で開かれる平成研究会(当時の橋本派、現竹下派)総会で、最前列に座る橋本龍太郎氏(元首相)はなおも収まりがつかず、「訂正しろ!取り消せっ!」と怒鳴り続けた。
ヘビースモーカーでもあった橋本龍太郎氏
小泉純一郎内閣の改革路線が、参院選の敗北により停滞の兆しを見せ始めていた。矛先を向けられ、困惑の表情を浮かべるのは、マイクの前に立つ片山虎之助・自民党参院幹事長(当時)。党情勢報告のなかで、保育施設の規制緩和について「皆さん、いろいろご支援いただいている団体等の関係があり、そこかしこからキツく押
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録