横並び「片頭痛新薬」勝者の条件
期待の抗体医薬、差別化をどこで図るか
2021年8月15日号
「片頭痛発作の発症抑制」を適応とした抗体医薬が出揃った。 8月12日に薬価収載された大塚製薬の「アジョビ皮下注」とアムジェンの「アイモビーク皮下注」に加え、4月26日に発売した「エムガルディ皮下注」(日本イーライリリー/第一三共)の三つ巴の競争となる。掘り起こせば患者数は800万〜1000万人にいると言われる片頭痛治療で待ち望まれた、しかも高額な抗体医薬の登場で、低迷する国内医薬品市場にも薄日が差してきた。 片頭痛治療薬は00年に登場したグラクソ・スミスクラインの「イミグラン」が30年ぶりの新薬として大いに話題となった。その後トリプタン系と称される新薬が相次いで上市され、この市場を席巻した。しかし、その後目ぼしい新薬は開発されず、トリプタン系にも後発品が参入した。抗体医薬はGSKの「アマージ」以来、13年ぶりの登場となった。 今回の新薬3成分は片頭痛の発作時に...
「片頭痛発作の発症抑制」を適応とした抗体医薬が出揃った。 8月12日に薬価収載された大塚製薬の「アジョビ皮下注」とアムジェンの「アイモビーク皮下注」に加え、4月26日に発売した「エムガルディ皮下注」(日本イーライリリー/第一三共)の三つ巴の競争となる。掘り起こせば患者数は800万〜1000万人にいると言われる片頭痛治療で待ち望まれた、しかも高額な抗体医薬の登場で、低迷する国内医薬品市場にも薄日が差してきた。 片頭痛治療薬は00年に登場したグラクソ・スミスクラインの「イミグラン」が30年ぶりの新薬として大いに話題となった。その後トリプタン系と称される新薬が相次いで上市され、この市場を席巻した。しかし、その後目ぼしい新薬は開発されず、トリプタン系にも後発品が参入した。抗体医薬はGSKの「アマージ」以来、13年ぶりの登場となった。 今回の新薬3成分は片頭痛の発作時に神
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