躍動するヘルスデータサイエンス
HDSの役割と貢献(下)
第18回 データベースの活用と今後の潮流
独立行政法人国立病院機構東京医療センター 政策医療企画研究部 臨床疫学研究室 研究員 丹野清美
2021年8月15日号
前回7月15日号(第19回)では、本連載の総括として「ヘルスデータサイエンス(HDS)はいったい何を可能とするのか」を、リアルワールドデータ(RWD)の具体例を挙げて説明した。今回は、ナショナルデータベース(NDB)をはじめとする臨床関連データベースや患者レジストリを紹介する。
臨床関連DBや患者レジストリといったDBは、日常の実臨床の中で得られた医療データや個人の健康管理情報等により生じるデータ、すなわち施設や機器を通じて自然に収集・蓄積されたRWDとは異なる。また、厳密なプロトコルによって前向きに集められた治験データとも異なる。DBは、RWDと治験データの間に位置すると筆者は考える。
最近では、さまざまなDBが構築されている(表1)。その他、民間企業が構築したDBも存在する。例えばJMDCによる、日本全国の健康保険組合、医療機関から提供され...
前回7月15日号(第19回)では、本連載の総括として「ヘルスデータサイエンス(HDS)はいったい何を可能とするのか」を、リアルワールドデータ(RWD)の具体例を挙げて説明した。今回は、ナショナルデータベース(NDB)をはじめとする臨床関連データベースや患者レジストリを紹介する。
臨床関連DBや患者レジストリといったDBは、日常の実臨床の中で得られた医療データや個人の健康管理情報等により生じるデータ、すなわち施設や機器を通じて自然に収集・蓄積されたRWDとは異なる。また、厳密なプロトコルによって前向きに集められた治験データとも異なる。DBは、RWDと治験データの間に位置すると筆者は考える。
最近では、さまざまなDBが構築されている(表1)。その他、民間企業が構築したDBも存在する。例えばJMDCによる、日本全国の健康保険組合、医療機関から提供される
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