Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
認知症治療薬の「挑戦」
第96回 米国での動きや市中での反応
ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子
2021年8月15日号
6月に米バイオジェン/エーザイの「アデュカヌマブ」が米国食品医薬品局(FDA)に承認されてからおよそ1ヵ月が過ぎた。米国では『フォーチュン』や『フォーブス』など大手の雑誌メディアで引き続き取り上げられており、まだまだ現場での混乱がうかがえる。
まず、効果を示す臨床データ不足により米国での影響力が大きい2つの病院、クリーブランドクリニック(オハイオ州)とニューヨークにあるマウントサイナイ病院ではこの新薬を採用しないと決めたことが取り沙汰された。クリーブランドクリニックでは効果に対する疑問を上げており、マウントサイナイ病院ではFDAとバイオジェンの関連などについて、保険局などの調査が済んでから採否を決めると判断した。つまり、効果と安全性、承認に至った経緯などまだまだ使用に際して臨床医が納得できる材料が揃っているとは言い難いのである。
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6月に米バイオジェン/エーザイの「アデュカヌマブ」が米国食品医薬品局(FDA)に承認されてからおよそ1ヵ月が過ぎた。米国では『フォーチュン』や『フォーブス』など大手の雑誌メディアで引き続き取り上げられており、まだまだ現場での混乱がうかがえる。
まず、効果を示す臨床データ不足により米国での影響力が大きい2つの病院、クリーブランドクリニック(オハイオ州)とニューヨークにあるマウントサイナイ病院ではこの新薬を採用しないと決めたことが取り沙汰された。クリーブランドクリニックでは効果に対する疑問を上げており、マウントサイナイ病院ではFDAとバイオジェンの関連などについて、保険局などの調査が済んでから採否を決めると判断した。つまり、効果と安全性、承認に至った経緯などまだまだ使用に際して臨床医が納得できる材料が揃っているとは言い難いのである。
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