米国保険会社のPBM運営の「立ち位置」
垂直統合でGAFAに対抗できるか
2021年9月1日号
3年前の18年、米国医療保険会社は薬剤給付管理会社(PBM)と合併した。米エトナと米CVSヘルスケア、米シグナと米エクスプレス・スクリプツの2例である。
保険会社は前年の17年に嵐が吹き荒れていた。まずエトナが、米ヒューマナとの保険会社同士の合併計画の破棄を余儀なくされた。相違相愛ではあったものの、17年1月、ワシントンの連邦地方裁判所が反トラスト法(米国の独占禁止法)上の理由から合併を差し止める判決を下し、エトナは泣く泣く受け入れた。一方のシグナは、米アンセムから買収提案を受けたが拒否していた。連邦地裁は2月にエトナ同様の判決を下し、アンセムは買収を断念した。大手保険会社同士の合併は間接費の削減によりシナジー効果が出しやすいとの目論見があった。だが、米国は寡占化を許さなかった。
そこでエトナとシグナはPBMとの合併に生き残りを...
3年前の18年、米国医療保険会社は薬剤給付管理会社(PBM)と合併した。米エトナと米CVSヘルスケア、米シグナと米エクスプレス・スクリプツの2例である。
保険会社は前年の17年に嵐が吹き荒れていた。まずエトナが、米ヒューマナとの保険会社同士の合併計画の破棄を余儀なくされた。相違相愛ではあったものの、17年1月、ワシントンの連邦地方裁判所が反トラスト法(米国の独占禁止法)上の理由から合併を差し止める判決を下し、エトナは泣く泣く受け入れた。一方のシグナは、米アンセムから買収提案を受けたが拒否していた。連邦地裁は2月にエトナ同様の判決を下し、アンセムは買収を断念した。大手保険会社同士の合併は間接費の削減によりシナジー効果が出しやすいとの目論見があった。だが、米国は寡占化を許さなかった。
そこでエトナとシグナはPBMとの合併に生き残りをか
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