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INTERVIEW

調整幅 「そもそも何かという議論は必要」

インタビュー・法政大学経済学部教授 菅原琢磨

2021年9月1日号

「新薬の値付けに関して、根本的にもっとやるべきことがたくさんある」  法政大学経済学部の菅原琢磨教授はそう語る。これまでに「医薬品産業の研究開発の効率性」をはじめ、さまざまな医薬品・医療機器産業の経済分析を手掛けてきた。現在は、社会保障審議会医療保険部会委員、全国健康保険協会(協会けんぽ)運営委員会委員などを務める。22年度薬価制度改革の本格論議を前に、どんなことが課題として考えられるか、菅原教授に聞いた。 ──21年度の薬価・中間年改定(毎年改定)の評価は。 菅原 原理原則から言えば、なるべく市場実勢価格を早期に反映させるのが筋。だから、毎年改定そのものに反対ではない。とは言いつつ、毎年改定を実施するための調査コストが毎年発生する。実際に調査時に交渉で価格がきちっと決まっているのかという話もある... 「新薬の値付けに関して、根本的にもっとやるべきことがたくさんある」  法政大学経済学部の菅原琢磨教授はそう語る。これまでに「医薬品産業の研究開発の効率性」をはじめ、さまざまな医薬品・医療機器産業の経済分析を手掛けてきた。現在は、社会保障審議会医療保険部会委員、全国健康保険協会(協会けんぽ)運営委員会委員などを務める。22年度薬価制度改革の本格論議を前に、どんなことが課題として考えられるか、菅原教授に聞いた。 ──21年度の薬価・中間年改定(毎年改定)の評価は。 菅原 原理原則から言えば、なるべく市場実勢価格を早期に反映させるのが筋。だから、毎年改定そのものに反対ではない。とは言いつつ、毎年改定を実施するための調査コストが毎年発生する。実際に調査時に交渉で価格がきちっと決まっているのかという話もある。今

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