医薬経済オンライン

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眺望 医薬街道

待ち望まれる 新型コロナの経口薬

近藤正觀

2021年9月1日号

 中外製薬の「ロナプリーブ」が7月19日に特例承認を受けた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬としての適応を持つこの抗体カクテル療法の使用には、当分の間、制限がかかると思われた。ところが、感染爆発に焦る政府が、さまざまな場面で用いるよう号令をかけている。 COVID-19の適応を持つ薬剤としては、「レムデシビル」「デキサメタゾン」「バリシチニブ」の3剤があるが、いずれも別の疾患の治療を目的に開発されたもの。COVID-19にも有効という試験結果から適応追加された。一方、ロナプリーブは当初からCOVID-19治療を目的に開発された。 特例承認とは医薬品医療機器法の施行令(政令)で、「非常事態の際に国内未承認ではあるが、海外では承認された医薬品を簡略な手続きで特例的に承認する」仕組みとして規定されている。海外といっても日本と同水準の審査制度をもつ米英仏独加の5...  中外製薬の「ロナプリーブ」が7月19日に特例承認を受けた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬としての適応を持つこの抗体カクテル療法の使用には、当分の間、制限がかかると思われた。ところが、感染爆発に焦る政府が、さまざまな場面で用いるよう号令をかけている。 COVID-19の適応を持つ薬剤としては、「レムデシビル」「デキサメタゾン」「バリシチニブ」の3剤があるが、いずれも別の疾患の治療を目的に開発されたもの。COVID-19にも有効という試験結果から適応追加された。一方、ロナプリーブは当初からCOVID-19治療を目的に開発された。 特例承認とは医薬品医療機器法の施行令(政令)で、「非常事態の際に国内未承認ではあるが、海外では承認された医薬品を簡略な手続きで特例的に承認する」仕組みとして規定されている。海外といっても日本と同水準の審査制度をもつ米英仏独加の5ヵ

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