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小野薬品に問われた社長の「資質」

オプジーボ特許訴訟、京大・本庶氏と泥沼闘争

2021年9月15日号

 法廷の証言台に座った京都大学の本庶佑特別教授は、語気を強めて言い放った。 「小野薬品の状況からすると、『はした金』という意味だ」 根深い両者の対立(小野・相良社長)   9月2日、大阪地方裁判所で、がん免疫治療薬「オプジーボ」の特許使用料などをめぐり、本庶氏が同薬の製造販売元である小野に約262億円を求めた訴訟の口頭弁論が開かれた。この日、法廷には原告の本庶氏と被告会社である小野の相良暁社長が出廷。両氏に対する尋問が行われた。  小野はオプジーボを14年に発売し、これまで累計で5000億円近くを売上げてきた。一方、本庶氏はオプジーボの開発につながる発明で18年にノーベル生理学・医学賞を受賞したが、計56億円しか得られていないと主張。小野の売上げからすると「はした金」であると強調した。しかも、本庶氏は...  法廷の証言台に座った京都大学の本庶佑特別教授は、語気を強めて言い放った。 「小野薬品の状況からすると、『はした金』という意味だ」 根深い両者の対立(小野・相良社長)   9月2日、大阪地方裁判所で、がん免疫治療薬「オプジーボ」の特許使用料などをめぐり、本庶氏が同薬の製造販売元である小野に約262億円を求めた訴訟の口頭弁論が開かれた。この日、法廷には原告の本庶氏と被告会社である小野の相良暁社長が出廷。両氏に対する尋問が行われた。  小野はオプジーボを14年に発売し、これまで累計で5000億円近くを売上げてきた。一方、本庶氏はオプジーボの開発につながる発明で18年にノーベル生理学・医学賞を受賞したが、計56億円しか得られていないと主張。小野の売上げからすると「はした金」であると強調した。しかも、本庶氏は、

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