医薬経済オンライン

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武田の未来図に透ける「東芝化」の悪夢

借金で首回らず、コア事業は満身創痍

2021年9月15日号

 8月3日、武田薬品の研究開発のトップを11年から15年まで務めたタチ・ヤマダこと山田忠孝氏が米国の自宅で息を引き取った。76歳というやや早い旅立ちだった。  永年、米国の大学で医学教育に携わり、英グラクソ・スミスクライン取締役やビル&メリンダ・ゲイツ財団の世界衛生部門総裁などを務めた後、当時の長谷川閑史社長に請われて入社、旧湘南研究所の立ち上げなどを指揮した。18年には国際保健分野における貢献が評価され、旭日重光章を受章した。  最後の奉公先となった武田は、氏の訃報を受け、「(潰瘍性大腸炎治療薬)『エンタイビオ』の開発において不可欠な役割を果たしたほか、グローバルワクチン事業部の立ち上げにも尽力しました」との追悼文を発表した。が、その後明るみに出た新型コロナウイルスワクチン「モデルナ筋注」の杜撰な品質管理の実態...  8月3日、武田薬品の研究開発のトップを11年から15年まで務めたタチ・ヤマダこと山田忠孝氏が米国の自宅で息を引き取った。76歳というやや早い旅立ちだった。  永年、米国の大学で医学教育に携わり、英グラクソ・スミスクライン取締役やビル&メリンダ・ゲイツ財団の世界衛生部門総裁などを務めた後、当時の長谷川閑史社長に請われて入社、旧湘南研究所の立ち上げなどを指揮した。18年には国際保健分野における貢献が評価され、旭日重光章を受章した。  最後の奉公先となった武田は、氏の訃報を受け、「(潰瘍性大腸炎治療薬)『エンタイビオ』の開発において不可欠な役割を果たしたほか、グローバルワクチン事業部の立ち上げにも尽力しました」との追悼文を発表した。が、その後明るみに出た新型コロナウイルスワクチン「モデルナ筋注」の杜撰な品質管理の実態を

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