医薬経済オンライン

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百花繚乱の自治体レセプト再利用事業

哲学なき医療データ流用がもたらす「個人の尊厳破壊」

神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二

2021年9月15日号

「今までに妊娠・出産したことがありますか」 「自然または人工流産(中絶)した経験がありますか」  産婦人科の診療の際、医院が患者に一般的に尋ねる項目だ。これまでの妊娠・分娩・出産回数などが重要な基礎データとして医院に蓄積される。しかし、このような情報がビッグデータとして、はるか遠くの大学で研究材料として用いられ、ひいては保険会社・製薬会社へと流れていくとしたらどうか。性暴力の被害者や中絶を経験した女性たちの診療記録などがビッグデータとして商業に活用されることになったら、取り返しがつかないのではないだろうか。  データの統合・分析・解析によって新たな医療知見が生み出されるというメリットと、患者が被る社会的な不利益、言うなれば「個人の尊厳破壊」のデメリットとは、どちらが大きくなるのか。精神疾患の治療情報、家族... 「今までに妊娠・出産したことがありますか」 「自然または人工流産(中絶)した経験がありますか」  産婦人科の診療の際、医院が患者に一般的に尋ねる項目だ。これまでの妊娠・分娩・出産回数などが重要な基礎データとして医院に蓄積される。しかし、このような情報がビッグデータとして、はるか遠くの大学で研究材料として用いられ、ひいては保険会社・製薬会社へと流れていくとしたらどうか。性暴力の被害者や中絶を経験した女性たちの診療記録などがビッグデータとして商業に活用されることになったら、取り返しがつかないのではないだろうか。  データの統合・分析・解析によって新たな医療知見が生み出されるというメリットと、患者が被る社会的な不利益、言うなれば「個人の尊厳破壊」のデメリットとは、どちらが大きくなるのか。精神疾患の治療情報、家族の

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