激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値
明治ホールディングス 注目されるワクチン戦略
感染症の基盤が武器
2021年9月15日号
明治ホールディングスは明治グループの事業持株会社だ。食品、医薬品の2セグメントを事業とし、医薬品はMeijiSeikaフアルマに傘下企業を加えた27社と化学及血清療法研究所の事業を継承して発足したKMバイオロジクスで構成している。20年度の明治グループの売上高は1兆1917億円、セグメント調整前の事業別では、食品が9996億円、医薬品が1936億円、構成比は食品が83.8%、医薬品が16.2%である。
食品を主力とするグループだが、医薬品事業も無視できない規模だ。医療用専業企業と比較しても売上高規模は上位10社に続く位置にある。医薬品は後発品も含む医療用医薬品とワクチンで構成している。医療用医薬品は感染症、中枢神経系疾患が重点領域だ。
感染症領域でも、とくに強みを発揮しているのが抗菌剤である。抗菌剤では戦後翌年の1946年、国内で初めてペニ...
明治ホールディングスは明治グループの事業持株会社だ。食品、医薬品の2セグメントを事業とし、医薬品はMeijiSeikaフアルマに傘下企業を加えた27社と化学及血清療法研究所の事業を継承して発足したKMバイオロジクスで構成している。20年度の明治グループの売上高は1兆1917億円、セグメント調整前の事業別では、食品が9996億円、医薬品が1936億円、構成比は食品が83.8%、医薬品が16.2%である。
食品を主力とするグループだが、医薬品事業も無視できない規模だ。医療用専業企業と比較しても売上高規模は上位10社に続く位置にある。医薬品は後発品も含む医療用医薬品とワクチンで構成している。医療用医薬品は感染症、中枢神経系疾患が重点領域だ。
感染症領域でも、とくに強みを発揮しているのが抗菌剤である。抗菌剤では戦後翌年の1946年、国内で初めてペニシ
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