薬のおカネを議論しよう
18年度版「製薬DB」公開
第49回
医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦
2021年9月15日号
8月27日、特定非営利活動法人「Tansa」と医療ガバナンス研究所は、18年度の製薬マネーデータベース(DB)を公開した(https://db.tansajp.org/)。19年1月と20年8月にそれぞれ公開された16・17年度版が延べ約44万ユーザー、約636万ページビューを獲得したことを踏まえ、18年度版では、さらなる発展と継続性をめざした。本稿では、公開間もない18年度版の製薬DBを紹介したい。
18年度版の製薬DBの作成に当たり、最も注意を払ったのがデータの正確性である。と言うのも、16・17年度版においては、データの取得漏れが少なからずあったからだ。製薬DBのデータはすべて製薬企業のホームページから収集したものである。しかし、一部の企業では特定の支払い項目(例えば、奨学寄附金)の全体、あるいは一部が抜けてしまうといった失敗を経験した。
ほとんどの企業においては、新...
8月27日、特定非営利活動法人「Tansa」と医療ガバナンス研究所は、18年度の製薬マネーデータベース(DB)を公開した(https://db.tansajp.org/)。19年1月と20年8月にそれぞれ公開された16・17年度版が延べ約44万ユーザー、約636万ページビューを獲得したことを踏まえ、18年度版では、さらなる発展と継続性をめざした。本稿では、公開間もない18年度版の製薬DBを紹介したい。
18年度版の製薬DBの作成に当たり、最も注意を払ったのがデータの正確性である。と言うのも、16・17年度版においては、データの取得漏れが少なからずあったからだ。製薬DBのデータはすべて製薬企業のホームページから収集したものである。しかし、一部の企業では特定の支払い項目(例えば、奨学寄附金)の全体、あるいは一部が抜けてしまうといった失敗を経験した。
ほとんどの企業においては、新たな
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