財界論
財界と選挙 ピーク時の献金300億円
第12回
茨城大学名誉教授 古賀純一郎
2021年9月15日号
衆院選が迫っている。首相交代の変数も加わり、時期の確定にはなお時間を要しそうだが11月までには確実に実施される。野党勢力の伸長次第で政治が大きく変わる可能性もあり、影響は少なくない。財界は永田町の動向や首相の一挙手一投足を注視している。今回は、財界と選挙について考察しよう。
日経連との統合で日本経団連へ02年に衣替えする前後に経団連は数年間、国政選挙に関わったことがある。第1弾として98年の参院選で東京電力副社長の加納時雄が財界統一候補として自民党比例区から出馬、当選した。
01年の参院選では前首相の安倍晋三と姻戚関係のある経済同友会元代表幹事の牛尾治朗の押しで伊藤忠商事常務などを歴任した近藤剛が出馬、やはり同比例区で当選した。それ以前は日立製作所など経団連加盟の企業が候補者を支援し、“企業ぐるみ選挙”などとマスコミに叩...
衆院選が迫っている。首相交代の変数も加わり、時期の確定にはなお時間を要しそうだが11月までには確実に実施される。野党勢力の伸長次第で政治が大きく変わる可能性もあり、影響は少なくない。財界は永田町の動向や首相の一挙手一投足を注視している。今回は、財界と選挙について考察しよう。
日経連との統合で日本経団連へ02年に衣替えする前後に経団連は数年間、国政選挙に関わったことがある。第1弾として98年の参院選で東京電力副社長の加納時雄が財界統一候補として自民党比例区から出馬、当選した。
01年の参院選では前首相の安倍晋三と姻戚関係のある経済同友会元代表幹事の牛尾治朗の押しで伊藤忠商事常務などを歴任した近藤剛が出馬、やはり同比例区で当選した。それ以前は日立製作所など経団連加盟の企業が候補者を支援し、“企業ぐるみ選挙”などとマスコミに叩か
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