医薬経済オンライン

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読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

NMNがもたらす世界とは

第177回

大西一幸

2021年9月15日号

開かれたパンドラの箱老化・寿命研究の最前線 今井眞一郎(構成・瀬川茂子)朝日新聞出版/2021年7月刊  4月23日に行われたワシントン大学医学部教授・今井眞一郎氏のオンライン記者会見は、抗老化研究のひとつのエポックを示すものとして注目を集めた。同日は今井氏が主導したNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)に関するヒト治験の論文がサイエンス誌で発表され、会見はそれを受けて彼のセントルイスの自宅から日本語で行われた。  その今井氏の研究の道のり、彼の考える研究のあり方、リーダー研究者の育成などについて、科学ジャーナリストのインタビューを基に書かれた本が今回の読書。構成者のレポートと思われるエピローグから、今回の臨床試験について触れておくと、「研究に参加したのは肥満があり、糖尿病の前段階となる症状を持っている55~75歳の閉経後の女性だ... 開かれたパンドラの箱老化・寿命研究の最前線 今井眞一郎(構成・瀬川茂子)朝日新聞出版/2021年7月刊  4月23日に行われたワシントン大学医学部教授・今井眞一郎氏のオンライン記者会見は、抗老化研究のひとつのエポックを示すものとして注目を集めた。同日は今井氏が主導したNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)に関するヒト治験の論文がサイエンス誌で発表され、会見はそれを受けて彼のセントルイスの自宅から日本語で行われた。  その今井氏の研究の道のり、彼の考える研究のあり方、リーダー研究者の育成などについて、科学ジャーナリストのインタビューを基に書かれた本が今回の読書。構成者のレポートと思われるエピローグから、今回の臨床試験について触れておくと、「研究に参加したのは肥満があり、糖尿病の前段階となる症状を持っている55~75歳の閉経後の女性だ。1

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